テレフォニズム
前の記事からしばらく間が空きましたが、懲りずにフィロのスです。勝手なことをただ書き連ねるだけなはずのコンテンツなのに、どうしても整った文章にしようと小手先の推敲を重ねたりして更新頻度が滞っております…誰かに頼まれて原稿書いているわけではあるまいし、もう少し気軽に書かねば。
テレフォニズム/フィロソフィーのダンス
同曲のMVも公開されているのですが、各メンバーのビジュの良さとアイドルの範疇を超えた生歌のクオリティを堪能していただきたいと思いますゆえ、まずは敢えてライブ映像を一度ご覧くださいませ。
前回ご紹介したヒューリスティック・シティがインディーズ期の作品に対して、こちらは2020年のメジャーデビュー以降の楽曲になります。それに伴い以前までの作品を主に手掛けていたコンポーザー/アレンジャーが変更になり、楽曲の雰囲気がブラックミュージックに根差したサウンドから少しポップ寄りに変化していったという見方もあります(この点についての賛否に関しては今は触れませんが、まあいろいろあるよね)が、この曲はインディーズ期からの楽曲すべてを含めても屈指の名曲と私は思います。とはいえメジャーレーベルに所属するということの恩恵はグループとしてもちろん大きいでしょうし、MVを含め作品全体ののクオリティは年々上がり続けているので素晴らしいことなんですけどね。
フィロのス楽曲の特色とも言っても過言ではないDisco/Funk調のアッパーなダンスチューンというよりかはアーバンで物憂げな印象が先行するこの曲ですが(世間はこういう類のものを"チル"と呼ぶのか?分からん)、なんといっても主メロにワンフレーズごとに被さるカウンターメロディがとにかく心地良いという点をまずはお伝えしたく。元々アイドル楽曲にしてはユニゾンのパートが少なくソロで聴かせる構成が多く見られるフィロのス楽曲ですが、中でもこの曲はそれぞれのメンバーの声質や歌唱スタイルが適材適所すぎるアレンジメントと歌割が施されています。特にカウンターメロディを主に担当するおとはすの最高傑作はこの曲と言っても過言ではないでしょうか……元々がメインボーカルの立ち位置ではなかったものの、ソウルフルに歌い上げるスタイルではないウィスパーボイス寄りの特色がフルに発揮されている楽曲だと思います。ちなみに新体制後のライブでも5人で以前の歌割を引き継ぎながら今でもライブなどで披露されているようですが、厄介オタクになっても仕方ないのでまあこれ以上は言うまい。はす……
また、本記事で取り上げたライブ "Dance with Me TOUR 2021” の他にも公式チャンネルに多くのライブ映像がアップされていますので少しでも興味を持たれたら是非ともご覧になっていただきたいのですが、この曲に限らずとにかく生バンドのサウンドと楽曲の親和性の高さこそがフィロのス好きになった大きな要因なんですよ実は。職業柄なのか音楽ファンを拗らせただけなのかは知りませんが、ポップスを聴く際にもどうしてもベースライン及びコードチェンジを追うところから音楽を聴いてしまうので、楽器の音がしっかり鳴っているものには個人的に食いつきやすい傾向にある気がしています。そんなこともあり生バンドを従えたライブ映像はスタジオ音源を聴くのとはまた違った養分が得られるので良いのです。ところでコロナ禍~現在にファンになった身としては観客のコールが入らないライブに慣れていますが、今後アイドル現場は果たしてどうなるんでしょうかね。楽曲ファンとしてはこのままで全く構わないんですけど、やはり会場の熱量とかそういった要素込みでのライブという見方もありますし微妙なところですよね。
前回書いたヒューリスティック・シティと今回のテレフォニズム、二連続でアーバンポップ要素の強い楽曲をご紹介しましたので、次あたりはゴリゴリの骨太ファンク楽曲を題材に書こうかと……また次がいつになるかはわかりませんが、なるべく早めに更新頻度上げていきます。前回に続きかなりの熱量を持って紹介しています理由はとにかく良曲揃いという点に尽きるので、ジャズファン及びジャズミュージシャンの皆様方もアイドルやらポップスやらといった枠組みを一度全て取っ払って聴いてみて頂きたいです。本ブログ、今のところコンテンツにとても偏りが生じてますけど一体大丈夫なんだろうか。
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